Tag: PLAB2
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NHS England主催のDeveloping English for Clinical Practiceというコースに先日参加した。このところ英語力が頭打ちだと感じており現状の打開策があればと思い参加したものの、目新しいことは特になかった。でも私がNHSで働いた3年半でなんとなく体得した英語が実はコミュニケーションを円滑にする上で大事な表現だと判明したので、ブログに記録しておきたい。 Adjusting language to context 言葉遣いは、Relationship, Level of imposition (high, medium, low), Sensitivity (personal, private), Level of urgency で決める。 日本語と同じでイギリス英語では、直接的な物言いは避ける: Making polite requests: Direct Polite / softened 1 I have to examine you now I’d like to examine you. Is that all right? 2 I will see you again in…
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初期研修で同期だった友人がUKMLA (PLAB2) に合格したので合格体験記を書いてくれました。最新かつ大作です!高得点の合格おめでとう👏👏👏そして寄稿ありがとう! はじめに 簡単に自己紹介します。初期研修後は整形外科の専攻医研修を修了し、現在卒後9年目になります。整形外科医として致命的な手荒れ悪化があり、キャリア変更を考える中でイギリスでの医師生活を目指すこととしました。このBlogでもあるように、NHSの全体的な状況は芳しくはなく、アメリカのように経済的にも恵まれるわけではないですが、中高時代2年ほどイギリスに住んでいた経験があり、イギリスでの挑戦を思い立った次第です。 渡英に際しいくつかPathwayはあるようですが、OET/IELTS→PLAB1→PLAB2→Job interviewという過程を考える日本人は多く無く孤独で大変です。僕は多くの人の助けを得ながらPLAB2までの過程をなんとか一回でPassすることができました。OET/IELTSやPLAB1は情報が豊富ですが、PLAB2は情報が少なく異質な試験であり(特に日本人にとって)、この記事では特に大変だったPLAB2について書こうと思います。 僕がPLAB2を受けたのは2024年7月上旬で、ちょうどタイムリーにUKMLAになった直後でした。試験範囲は若干の拡大はあるようですが、基本的に旧PLAB2と出題形式に変化はありません。変更後も皆UKMLA2とは呼ばず、PLAB2と呼んでいたのでここではPLAB2と書きます。 一応簡単なTimelineですが 2022年12月OET受験 2023年11月PLAB1 受験 2024年7月 PLAB2(UKMLA変更後)受験 です。 PLAB2の準備として、少し余裕を持って4〜5ヶ月前からノートを読み始め(子育てもあり)、試験5週前に渡英しDr MoのAcademyで勉強を行いました。結果は運良く14/15 stations(1 stationは新規出題で削除問題)をpass、130点(合格最低点94)でした。色々な人の助けを得ながら後述の情報戦で多くを得られたことがPassの要因として大きいと思います。日本にいた際に情報面で色々困っていた所、ここのサイトを教えてもらい非常に助けられました。 一般にPLAB2の合格率は63%程度と決して高くなく、今後PLAB2を受けられる方の役に僕もなんとか立てればと思い、可能な限りここで伝えます。長文で大変恐縮ですがもしご興味あればお付き合いください。 PLAB2とは、試験の構造・試験範囲 PLAB2は基本的にOSCEの試験ですが、日本のOSCEのように診察技法が重点的に評価されるものとは全く異なり、どのように患者対応を行うかのコミュニケーション能力、安全なManagementができるかが問われる試験です。 試験はPLAB1合格後にGeneral medical council(以下GMC)のサイトで申し込みできます。試験申込時にManchesterのHardman squareまたはstreetの二会場のいずれかランダムに振り分けがされ、現地に受けに行くことになります。どちらの試験会場が有利/不利等色々言われることはあるようですが、気にしなくて良いと思います。ちなみに試験は平日ほぼ毎日午前/午後やっており、日本の国試のような一年に一発勝負ということは全くありません。 会場では色々案内があった後に、PLAB2専門のエリアに案内され試験開始となります。個室ブースの前にある試験問題を1分30秒で読み、合図があったら入室し8分の制限時間内で終わった後は、次のブースに移ると言うことを繰り返します。こなすケースの数は18 stations; そのうち2つはrest stations で休憩のためなので、実際は16 stationsをこなす必要があります。GMCのPLAB2公式動画があるので、それを見るとイメージしやすいです。それぞれのケースは実際の模擬患者と対面で話す場合もあれば、電話・ビデオ通話・マネキンの診察等のバリエーションが存在します。 試験範囲は一応GMC公表のBlue printなるものが存在しますが、この通りに全て一からやる必要は無く、後述のAcademyがカバーする範囲を勉強すれば十分だと思います。勉強前〜やり始めの頃はケース/シナリオのバリエーションが無限にあるように感じられますが、PLAB2のケースは実は400ケース程度がシナリオのパターンとして存在し、無限にあるわけではありません。 StationsのカテゴリーはAcademyによって呼称は異なるようですが、ここでは大まかにClinical stationsとそれ以外に分けてみます。概ね下記のような感じでしょうか。詳細は後述の分野別で書きます。 ■Medical/Ethical/Social/Counselling cases 上記に加え分野別のStationが出題されます。 ■Clinical stations (実際に体を動かすタイプのStations) 上記を踏まえ実際の試験の流れ、時間の配分イメージとしてはMedical/Ethical/Social/CounsellingのStationsでは8分の時間内で、大体Data gatheringに4〜5分、ExaminationとManagementに3分程度というイメージでしょうか(Clinical stationsの時間配分は後述します)。 診察はExaminationのstation以外は実際に診察する必要はなくData gathering後に診察内容について言及することで、模擬患者から所見の紙を渡されます(言及しないと所見の紙を渡してくれないことがあります) ケースによっては早く終わる可能性はありますが、早く終わったからといって落ちるわけではないようで、ポイントをついていれば問題無いようです。(ケースによっては4分で終わったけどpassした人もいたというのを聞きました)。 採点基準 PLAB2の採点基準は3項目ありData gathering, Interpersonal skills(IPS), Managementとそれぞれ4点満点です。大体Passとなる最低点は6点か7点です(かつては小数点刻みでしたが)。全体の流れがスムーズで時間内にManagementまで完結し、決定的ミスをせずに各項目でバランスよく得点することが求められます。決定的なManagementのミス等をすると、どんなにそこまでIPSが良くてもData gathering…
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合格報告5人目のAUさんがPLAB1と2の詳細な寄稿をくださいました。合格おめでとうございます👏 ー 初めまして、AUです。 PLABについて日本語で情報を得られる機会は限られており、私も合格するまでに相当苦労しました。試験の1ヶ月前にこのブログに出会い、何をやるべきか明確化できたので試験に合格することができました(Xで管理人さんのブログが突然お勧めに表示されたのが全ての始まりでした)。どこかで頑張っていらっしゃる誰かのためにこの情報が役立てば幸いです。 【経歴】 現在医師7年目、日本の地方の大学病院で眼科医をしています。簡単にPLABまでの道のりを記載します。 2019年7月 OET 2019年11月 PLAB1、合格 2020年2月 Common Stations(現地のコース)を受講 2020年3月 PLAB2を受験しようとするも試験数日前にCOVID-19の世界的な流行のため試験が中止に。以後、暫くPLAB2は中止となり、日本政府による渡航規制も続いたため試験を受けられず。 2022年夏 OET再受験(たとえPLAB2に受かっても期間的に受け直しが必要なため) 2022年10月 PLAB2 1回目、PLAB2の受験期限を迎えるため挑戦するものの不合格 2023年8月 PLAB1、合格(PLAB2の期限が切れたためPLAB1受け直し。期限内なら4回まで受験可能。) 2024年2月 PLAB2、合格 【OET/IELTS】 IELTSはwritingで7.0を取るのが難しいです。OETは大阪でしか行われておらずIELTSよりも受験料が高いですが、月に1回は行われているのと、writingはIELTSよりも簡単なので、もしIELTSに苦労されている方がいればOETも考えてみてください。 【PLAB1】 日本から比較的近くて時差が少ないオーストラリアのシドニーで受けました。会場はシドニーの中心部にあります。シドニーだと夕方の16時くらいの試験になります。 私は1回目のときはPLABABLE、2回目のときはMedRevision+Plab keyを使いました。正直PLABABLEでもMedRevisionでも良いと思います(MedRevisionのほうが、まとめがしっかりしている印象あり)。レベルは日本の国試と同じかやや簡単(但し日本の国試では問われない避妊関連や、倫理の問題は要勉強)なので、ともかくPLABABLEかMedRevisionで間違えた問題を潰していけば良いと思います。1回目受けた時は研修医明けで受けたのでまだ知識が残っていました。2回目に受けた時は普段眼科しかやっていないため苦労しましたが、そこまで専門的なことは聞かれないので合格点にのせることは出来ました。 【PLAB2に関して】 管理人さんをはじめ複数の方が合格体験記を書かれていますが、日本で生まれ育ち、日本の医学部を卒業した方にとって躓くポイントはほぼ同じように感じます。管理人さんの投稿を始め、英語で書かれたサイトには載っていない最新でリアルな情報がこのブログには多くありますので是非一度目を通すことをお勧めします。私が以下書くことも管理人さんや他の方のほぼ受け売りだと思います。 【PLAB2を受けるにあたって知っておいてほしいこと】 (1) PLAB2は”落ちる”人がたくさんいる試験である。 私の学生時代は4年生のときにCBTと臨床実習前のOSCEがあっただけで、OSCEは”お作法”だけできれば受かる試験でした。GMCのホームページや動画、またPLAB2の試験官も「これはあなたたちを落とす試験ではありません。あなたたちがpassionateでsafeな医師であることを示せばいいだけです。PLAB式、GMC式、イギリス式などは存在せず、どの国でも同じです。あなたたちが普段臨床でやっていることをそのままやってもればいいです。」と言っていましたが、実際はPLAB2のチェック項目、要求に沿って回答しなければ得点にならず合格できません。後述の対策が必要になります。 (2) USMLE Step2 CSとは似て非なる試験である。 PLAB受験を考えている人はUSMLEについても大まかな情報は知っていると思いますが、同じOSCE試験であるStep2 CS (現在は中止されていますが)とは行うこと、採点項目が全く違います。Step2 CSでは(i) CIS (communication and interpersonal skills), (ii) ICE (integrated clinical encounter), (iii)…
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合格報告をくれた3人目のひとがPLAB2の体験を書いてくれました。合格おめでとうございます👏 ➖ 日本生まれの日本育ちで常に英語で苦労してきました。自分と同じ様な境遇の人に少しでも役立てる様に自分の経験をシェアしたいと思います。 私は2023の2月に受験して失敗し、同年の11月に再度受験してPassしています。 予備校 予備校はMo Sobhyの学校に通いました。予備校は、ロンドンから電車で約2時間の距離にあるCorkという小さな田舎町に位置しています。予備校とその宿泊施設は駅から徒歩15分ほどの距離にあり、Tescoやスタバなど生活に必要な施設も比較的近くにあるため、数週間の滞在にはあまり不便しませんでした。ここの予備校にした理由はその教材です。単純に他の予備校の教材よりもここの教材のほうが見やすかったからです。 予備校では基本週に3−4日程度はテーマが決まった授業が行われています。予備校で行われる授業に関しては、Facebookのページを見てください。授業はとにかく長く、午前中から夜まで続くことがほとんどでした。教師の質もピンからキリだったので、早い段階で見切りをつけたほうが良いと思います。 授業以外の日はGhalaba mock という練習日になっています。具体的には大体午前10―12時まで予備校に集まった受験生がそれぞれランダムにペアを作って練習するというものです。ここで練習した相手のレベルや性格などもわかります。相性が良かったり、お互いの試験日が近ければ、練習相手も探せる機会になりました。 僕はそれほど授業には出ず、ひたすら練習パートナーと練習していました。その他の良かった点は以下に挙げる通りです。悪い点は予備校の劣悪なインフラと衛生面が全てでしょうか。 (良かった点) ・模試 この予備校の一番良かったところ。模擬患者役は過去にPLAB2に受かった人がやっています。なので、本番での患者の振る舞いの再現性が高く、本番の感覚を掴む上でも受けて良かったと思っています。特に、Simman、Examination、Procedureなどを実際の試験の雰囲気で練習できたのは良かったです。 Feedbackは評価者によってピンからキリです。11月に受けた模試のFeedbackは2月時よりも、より丁寧になっていました。徐々に質も改善している?のかもしれません。 ・Whatsapp のグループ 試験日が決まると、試験の週の受験者ごとにWhatsapp上でグループが作られます。直近数ヶ月分の過去問のまとめや試験直前に出題された問題などを共有されます。練習相手を見つけるのに役立ちました。一回、試験で落ちたとしても、その後もお願いすれば再受験時に再度グループに無料で追加してもらえます。過去問もシェアしてもらえたのでとても助かりました。 ・宿 予備校の近くに大学の寮の様な宿舎があります。キッチンは共用で、ベッド、机、シャワー、トイレは部屋についています。一泊15£(2023年11月時点)とイギリスにしてはとてもリーズナブルな価格でした。 準備期間 2月に受験した際は2ヶ月ほどテキストを読んで、直前の1ヶ月前から現地の予備校に通っていました。11月の受験の際はSimmanやExaminationでマネキンを利用したい時だけ数日、ロンドンから通っていました。 失敗点と再受験時に改善したこと 誰もが言われている通り、良い練習相手を見つけることが鍵です。僕は初めて受験した時に見つけた練習相手は皆、試験に落ちていました。要点を得ていないフィードバックや、自身のこだわりに近い点を自信満々に他人に押し付けてくる輩もちらほらいたので気をつけたほうがいいです。 まとめ 他の予備校と比べることはできませんが、試験情報の豊富さや効率的に練習相手を見つけることができる点で、Mo Sobhyの予備校はおすすめできるかもしれません。日本の清潔で整った生活環境に慣れ親しんでいる人にとって、予備校に足を踏み入れた瞬間の絶望感は甚だしいかもしれません。しばらく慣れるのに時間はかかると思いますが頑張ってください。
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KKさんにご親切にPLAB2の記事のコメント欄に最新の情報をいただいたので、記事として改めてここに投稿しておきます。KKさんは連絡をくださった方の中で4人目の合格者です! ⚫︎ 2023年12月にPLAB2を3回目の挑戦でパスした者です。PLAB2の試験内容、および対策が日々アップデートされておりますので自身の経験を参考までに残させていただきます。 予備校:管理人さまと同様、Common Stationsに通いました。パンデミック後は10日間のオンライン講義(外国から受講可)+5日間のFace-to-faceの講義のフォーマットとなっております。個人的には2023年末時点においてはCSは積極的におすすめできません。一番の理由は取り扱っているシナリオが最低1年半はアップデートされておらず新しい試験問題に対応していないということにあります。PLAB2は絶えずシナリオが入れ替わっているので直近の出題傾向を抑えておくことは重要だと感じました。また管理人さまも指摘されている通り、使用しているシナリオブックもかなり冗長な記述でポイントがつかみにくいのも難点です。他大手予備校(Samson, Aspire, Mo Sobhy)のテキストを見ると定期的に内容がアップデートされているので、他の予備校のほうが良いと感じました。 使用教材:主にMo Sobhyのテキストを使用しました。特に実技(Manniquans, procedure, Simman, teaching)に関しては他の予備校のテキストよりもよくまとまっていると感じました。実技についてはさらにGeeky medicsとAspire AcademyのYoutube動画も参照し、PrescriptionについてはWhatsAppで提供していたDr. AZTのworkshopの資料を使用しました。 新規シナリオ:WhatsAppのPLAB2に関するstudy groupから新しいシナリオを入手しました。WhatsApp上にはstudy groupが絶えず現れまた消えていくのでその時々で活発なgroupを見つけていく必要があります。私はDr Lovaanのstudy groupを主に見ていました。Dr Lovaanは2週間毎にオンライン講義を提供しているのでそちらを受講してもいいかもしれません(長時間なので録画できる手段があるといいと思います)。また、Plab Forumと呼ばれるサイトがあり、要登録ですがそこで新しい試験問題が参照できます(これもいつまで存在するか分かりませんが)。 練習:FacebookおよびWhatsAppのstudy groupからパートナーを見つけ主にオンラインで練習しました。毎日練習することが重要だと思ったので常に3−4人の練習相手を確保し途切れないようにしました。またWhatsAppでオンラインで模擬試験を提供するDrがいるので、それを積極的に受けるようにしました。 本番:Hardman SquareとHardman Streetの2つの会場がありますが、私はHardman Squareしか経験しておりません。試験は午前と午後に行われ、どちらかに割り振られます(午前組は8:30集合、午後組は11:30集合)。Hardman Squareの場合1階がロビーになっており集合時間より早く行っても中で座って待っていられますので早めに行くことをおすすめします。8階のGMCのフロアまで誘導され身分証明証の提出、顔写真撮影をし、手荷物をすべて指定されたロッカーに入れます。服装についてはジーンズ・スニーカーはほぼ見かけなかったので、ある程度フォーマルな格好をすることをおすすめします。男性であれば上は襟付きシャツを着ていれば大丈夫だと思います。ネクタイは不要です。荷物を預けたあと試験開始まで1時間から1時間半程度待合室で待たされます。 ⚫︎ KKさん、合格おめでとうございます!👏 情報ありがとうございました。
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私のPLAB受験や初めての就活の話が少し古くなってきているので、ブログを参考にしたと連絡をくださった方々にお願いして、それぞれの経験を書いてもらうことにしました。まだ直接お願いしていないみなさんも、英国臨床留学やこちらでの専門医試験・キャリア等にかんして後続のひとたちに伝えたいことがあれば、ぜひ右上のコンタクトのページからご連絡ください。 今日はせじこさんの寄稿です。 ●●●●● 夏からイギリスでJunior Clinical Fellowとして働くことが決まりました。循環器内科志望のPGY4です。 研修医時代から当ブログを読ませてもらっており、特に就職活動において大変参考になりました。 今回、私の医師登録や就職活動の経験について書く機会をいただきました。医師として渡英したい人向けに日本語で書かれた情報はほとんどないため、拙い文章で恐縮ですが、少しでも参考にしていただければ幸いです。 自己紹介 まず、自分は幼少期をイギリスで過ごした帰国子女であり、もともとイギリスに馴染みがあって英語に関してはあまり抵抗がないことが前提にあります。PLABの勉強を開始してから就職が決まるまで沢山苦労しましたが、言語面ではかなりハンデがあったと思います。 渡英を目指したきっかけは6年生の夏休みにイギリスで出席した知人の結婚式でした。新郎新婦はともにイギリスの医学部を卒業し、結婚式の参列者の多くはNHSの医師であったため、医師としてイギリスで働くことについて色々な話を聞くことができました。当時の自分は日本の医師の労働環境や医局制度に対してなんとなく不安を感じていました。イギリスではキャリア形成に関して自らイニシアティブを取ってデザインしているような印象を持ち、医学生の自分にはとてもキラキラと映りました。初期研修中に英国医師免許を取ろうとその時思い、当初は地元で初期研修を過ごそうと思っていましたが、基本的に怠け者体質なので環境から自分を追い込もうと考え、海外交流が盛んなことで有名な県外の研修病院にマッチングしました。 これまでのざっとしたタイムラインです。 2019年 秋 IELTS取得 2020年 春 大学卒業 2021年 夏 PLAB1合格 2022年 春 研修医修了 2022年 秋 PLAB2合格 2022年 秋 英国大学院入学(MPH) 2023年 冬 full GMC registration 2023年 春 就職活動終了 2023年 夏 入職予定 主にPLAB、就職活動/CVについて書こうと思います。 ※2024年からUKMLAに切り替わるのであまり参考にならないかもしれませんが・・・ 試験自体はさほど変わらないと聞いていますが、すみません、あまり調べてないのでわかりません。 (https://www.ukmla.info/) PLAB 1 速く問題を解くことを意識してPLABABLEを2-3周したら絶対受かります。 使った教材・リソース(オススメ度:★) 医学生の時の成績は非常に悪く、日本の国家試験もギリギリ受かるか受からないかという状態でした。そのため、結局医学生の間はPLABの勉強はほとんどしておらず、研修医になってから本格的に勉強を始めました。研修先はハイパー病院と言われていましたが、自分が入職した年から当直明けは早期帰宅OK、コロナのため救急外来受診者数が激減したこともあり、平日の仕事後、明け、休みを勉強に当てていました。 ご存知の通りPLAB 1は180問/3時間のテストであり、1問1分で解く必要があるため、試験の形式に慣れる必要があります。大学時代、友人にUSMLEの勉強会に誘われたことがあり、問題を解くことがありましたが難易度は圧倒的にPLAB の方が易しいと思います。USMLEも日本の国家試験もかなりニッチな知識を細かく問いますが、前提としてPLAB は研修医に知っておいて欲しい最低限の臨床現場に即した知識を問うものであり、そもそも問題の種類が異なると感じます。PLABABLEは大体3000問の問題がストックされており、診療科別にまとまっています。ブックマーク機能が付いているので自分が間違えた問題だけ後で解くことができます。本番の試験ではびっくりするぐらい問題集そのままの内容が出ました。なので、2-3周して問題を全て覚えるぐらいの勢いで解いていたら絶対受かると思います。 自分の場合は間違えた問題をブックマークしながらPLABABLEを1周して、出てきた疾患をOxford Handbookで調べるという作業をひたすらしていました。時間がなく、2周目はブックマークした問題だけ解いて、最後は全体的な復習と模試を解くことに集中しました。勉強開始当初は医学英単語の知識がほとんどなく、ベストの勉強方法が分からなかったため、キクタンなどの単語帳を使うことも考えましたが、上記の勉強方法に従って分からない単語に遭遇するたびに調べるという作業を継続していると、いつの間にか医学用語のストックも増え、分からなかったとしてもprefix/suffixから大体単語の意味を推測できるようになり、スラスラ解けるようになります。 PLABABLEは3000問からランダムで180問選んで模試形式にする機能もついているため、自分はあまり使いませんでしたが、試験時間に慣れるために活用してもいいかもしれません。本番は基本的に時間が足りないので、微妙な問題にマークをつけて後から見直す時間はないと思った方が良いです。 PLABABLEは新規問題で構成された模試も別途で購入することができるため、自分は直前に一つだけ解きました。ですが、結局ブックマークした問題を見直すことが一番効率良いと思います。 他にARORA medical educationが出している模試(£40で5個)を購入し、いくつか解きましたがどれも平均点が20%台で明らかに難易度が本番より難しく、自信が削がれるだけなのでオススメしません。 Facebookのグループでは大手予備校の資料?でSamson notesが良いとみんな書いていますが、PLABABLEだけで事足りるし、おそらくダウンロードすること自体違法だと思うので手を出さなくて良いと思います。オンライン問題集で他にはPassMedicineがありますが、使ったことがないのでどちらが良いかはわかりません。MRCPに関してはほとんどの人がPassMedicineを使っているらしいのでPLAB1からそっちを使って慣れておくのも良いと思います。試験本番はロンドンのWestminsterにあるLindley Hallで受けました。体育館のようなかなり大きなホールで天井がガラス張りになっているため、3時間照らされ続けて暑かったです。当日の朝はだいぶ並ぶので試験会場付近のホテルを取ることをお勧めします。受験者は中東・南アジア・アフリカ系の人が多く、年齢層は見た感じかなり高く、自分が最年少なのでは?と思うほどでした。PLAB 1の合格率は例年70%ほどで低く、周りの受験者が全員自分より経験豊富で賢く見えるので本番はかなり緊張しますが、ペース配分に気をつけて落ち着いて試験に望むと絶対受かると思います。 参考までに、当日のスコアは142/180点(最低:116点/平均:122点)でした。 PLAB 2 予備校に行く・練習相手を見つけることが合格に必須だと思います。準備期間は半年以上が理想です。 時間と点数配分を意識することが重要だと思います。 使った教材・リソース(オススメ度:★) 研修医2年目の冬に受験予定でしたがコロナで試験が延期されたため、結局9月末の受験となってしまいました。ありがたいことに自分の研修病院はかなりSupportiveで、研修修了後の8月中旬まで専攻医として働かせて頂きました。専攻医になると一気に忙しくなり、他のコミットメントもあり、試験が延期されたことによるPLABに対する意識も低下してしまい、結局勉強を本格的に開始したのは7月頃でした。準備期間は大体3ヶ月でしたが、明らかに不十分(後述)であったため、最低でも半年前から勉強を開始することをオススメします。 ブログでも紹介されていますがPLAB…
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PLAB2関連の記事は人気があるようなので、記憶が新しいうちに・色々な情報にアクセスできるうちに、思ったことをブログに書き残そうと思う。 Dr Aroraのアドバイス Dr Aroraによるとこの3点がPLAB2に不合格となる人のトレンドらしい: 細かい内容はYouTubeを見てもらえばわかるので、ここには私のコメントを書く。 Too structured ‘Don’t be scripted.’などのコメントとともに、’Don’t be too structured.’も見かけることがある。これの意味するところは、「(Structureは知っておかなければならないが、)試験では症例に合わせてStructureの体裁を整えることが求められている」ということだ。 私の友人の友人はCSのノートを全症例暗記していて、問題文から疾患名がわかるくらいになっていたようなのだが、落ちてしまったそうだ。きっと実際の試験では、過去問とは少し状況の違う症例が出て、大事なことを聞き逃したり患者さんの見せるヒントを拾えなかったりしたのだと思う。 ‘Don’t be too structured’は、’Don’t be TOO structured.’であることに注意してほしい。そもそもStructuredであること自体が評価項目の一つでもあるし、Structureがなければ時間内に必要なことを全て聞いて必要なマネジメントをすることができない*。 私の1回目の受験時は’Don’t be too structured’のコメントに怯えてマネジメントはその場で考えるスタイルで臨んだのだが、これでは間違いなく時間が足りなくなる。(ちなみに2回目受験時には、ノートを何周もしていると新規出題に弱くなるのではという懸念もあったのだが、きちんと各ケースの要点を考えながら取り組むと問題なかった。ノートを知っていることで掘り下げて聞けた質問があったので、ノートを何周もすることは問題ない)。 世の中にはケースを隅から隅まで暗記するような秀才がいて、Don’t be TOO structuredというのはそういう本当に全部丸暗記していて患者さんへの注意が足りない、患者さんの心配そうな表情をDon’t worryの言葉で無視して自分の記憶の中にあるstructureに固執して話し続ける、みたいな人へのメッセージと思って欲しい。Structureは大事だ。 *History-takingのケースについては最初の4分で問診、それを生かして次の4分でマネジメントをする必要がある。ちなみにCounsellingのケースのStructureは人それぞれという感じで、患者さんがリードしてくれる人ならそのリードに乗ればいいし、それではどういう流れになるか不安を感じるならこちらがリードしてHistory -TakingのStation同様に問診を初めに持ってくるといいと思う。Counsellingの中でも、例えばAngry PatientとMedical Errorと採血結果説明ではまた感じが異なるので、自分に合うスタイルを見つけると良い。 Too clinically-oriented Red Flags, Psychosocial など詳細はDr Aroraの動画を見て貰えばいいけれど、これに関して見かけたとあるパキスタン出身のお医者さんの話がしたい(Too clinically-orientedの好例である)。 症例はホームレスで薬物中毒で喫煙者でビタミン欠乏のある妊婦さんの性感染症だったと思う。彼女は、臨床的に重要な点を全部聞いた後に、相手の反応も見ないで一方的に治療方針や住居についての自分の考えを話す人だった。私と友人はフィードバックの時に 「ちょっとpatronising過ぎるので、まずは『妊娠してると色々大変なことがあると思うけど、何か私たちにできることないですか?』とかから始めるべき」と言ったんだけど、彼女は「だって時間がないから臨床マネジメントが先でしょう、家も必要だからpatronisingじゃない、私が正しい」と言い私たちの意図が全然通じなくて、びっくりした。パキスタンでは患者さんに対して「どうせ理解できないので説明するだけ無駄、相談は論外、医師が最善を知っている」みたいなパターナリズムが普通らしくて、その片鱗を見てひどくカルチャーショックをうけた。こういうケースは、どちらかというと社会的マネジメントが医学的マネジメントより問われているので(全ての医学的問題点に4分で介入するのは無理だし)、それを踏まえて対応する必要がある。最終的には彼女も納得してくれたのだが、パキスタンではお医者さんにかかりたくないなと思った。 ちょっと話が逸れるが、別のケースでは、インド出身のお医者さんが公開模試でトランス女性に「まずは家族と相談してください」と何度も何度も繰り返し言っていて、質問すべき内容が思い浮かばず苦渋の選択でこの発言を繰り返したのかもしれないが、psychosocialの心配の仕方が違う(!)のでつい笑ってしまった。日常にどんな不都合があるとか、周りに話せる人はいるかとか、希死念慮はないかとか、あとは普通の既往歴・薬剤歴など、そういうのを全部飛ばして関係性不明の家族への相談を勧めるようすにひどく衝撃を受けた。彼の出身地ではよくあることなんだろうか。 (ちなみに私はというと公開模試で「避妊薬希望」の患者さんへの初めの質問で「パートナーはいますか」と聞いてしまったので、「日本(中国?)ではパートナーについて初めに聞くのか、ちょっとawkwardだな」と思われているかもしれない。言い訳をすると、直前に見ていたOSCE revisionの避妊薬選択に関するページはパートナーの有無から質問が始まる) 公開模試を見るとケースへのアプローチに加えて他の受験生の取り組みから勉強になることが多いので、色々参加してみるのがおすすめだ。日本での医師国家試験と違って、他の受験生がどのくらいのレベルなのか・どのくらい勉強しているのかわからないのがPLAB2に不安を感じる点でもあると思うので、たくさん模試をみると大体のレベルがわかって良いだろう。 Trying to achieve too much 予備校のノートによっては糖尿病や高血圧の患者さんの食事についてあれこれ細かくアドバイスしているものがあるが、そういうのは全部「栄養士さんと話してみるのはどうでしょう?」にまとめて良い。カウンセリングは時間がなくなることがほとんどなので、Dr…
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イギリス移住に最良のタイミングは「移住したいと思った時」で、年齢や勤務年数は関係なくその人にとってベストのタイミング、というのがあると思う。でも今学生・研修医で、イギリスで働くことを人生設計の中心に据えようと考えている人に向けて、参考にこの記事を書きたい。 PLAB pathwayでの登録を考えている人に私がおすすめするGMC登録の目安は、卒後3年目〜5年目だ。理由は以下の通りである。 PLAB1、2(将来的にはUKMLA)がall-roundな知識を求めてくる 日本で専門医が診察するマイナー科疾患をイギリスではまずGPが診察する関係で、PLAB2にもマイナー科疾患が普通に出てくる(勃起障害、PSA検査、細菌性膣炎、妊婦健診、IVF希望、子どもの夜尿症、night terror、gender dysphoriaなど)。 なので、日本で家庭医コースを専修している・プライマリケアに携わっているとかでもない限り、専門医コースに乗る前の研修医の方が浅く広く知識があるというアドバンテージがあるかもしれない。 PLAB2が想定するのはFY2レベルのマネジメント(You are an FY2 at X で問題文が始まる)なので、知識がありすぎると「指導医に相談します」というべきところを自分でマネジメントしてしまうなど試験対策において弊害となる可能性もある。(実際にこれで完璧なパフォーマンスをしたのに大幅に点が引かれてしまったという元受験生の話を見たことがある。) Full Registrationの一要件が an acceptable pattern of postgraduate internshipを終了していることである 日本で初期研修をしないでイギリスのシステムに乗る(FY1から始める)には、Provisional Registrationが必要である。別の言い方をすると、Provisional RegistrationではFY1しか応募できない。Provisional Registrationを得るには、IELTS→PLABとFull Registrationと同様の努力が必要な上に、Provisional Registrationの状態でFY1にアプライするには、さらにSJTという試験を受けなければならない&IELTSについては各7.5以上という高い英語力が求められるので、英語が第二言語の人にはちょっとハードルが上がるかもしれない。ただしSJTでまあまあの点を取れば面接なしでマッチングできるという利点があるし、一応外国人も英国医学部卒業生も差別なくマッチするとされている。 PLAB2対策に日本の初期研修は素晴らしい制度だと思うので、あえてProvisionalを狙わず、初めからFullを目指して初期研修中に色々+αで取り組む方が手間が少ないと思う。例えば日本で初期研修をしている間に学会発表、論文執筆、教育などを頑張れば、それが就職活動で有利になるだろう。 IMGはイギリスのシステムになれるためにまずは責任の低い立場から始めた方が良い 母国でどれだけ経験を積んでいてもイギリスではまずFY2レベルから始めるべきと、誰もが念押しする。この過程を既に専門医を持っている場合には疎ましく思うかもしれない。 卒後5年以内ならGMC登録費に大幅な割引がある 卒後5年以内という必要条件を掲げる求人を時々見かける ちなみにこれらの資格を持っている人はPLABをそもそも受ける必要がない(でもMRCP/MRCS pathwayはPLABより大変みたいだ)。こちらのサイトに詳しい(Which route to GMC registration is right for you?)通り、他にもスポンサーを得て試験をスキップするルートや、一足飛びにGP・コンサルタントレベルになるルートもある。 恩師を通じて連絡をくれた人がいたのでこれまで経験したことの要点をまとめてみた。パンデミック開始以降は試験の予約もままならないし、国の政策もころころと変わるので渡英日や受験日などの点で計画通りにいかないこともあると思う。私が研修医の時に受けたアドバイスには、「留学は日本の専門医を取ってからでないと話にならない」というのもあったが、これは長期的な展望(今後ベースを日本に置くのかGMC免許で働ける国に置くのか、研究か臨床か、パートナーや家族の都合等)にもよるので、上記の点を勘案しつつ自分にとって一番いいタイミングを決めてほしい。
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PLAB2に合格した!2回目の挑戦は基準を20点以上も上回る高得点だった。とても嬉しい。誰かの役に立つといいので、私がやったことを記録しておこうと思う。 1. PLAB2とは PLAB1、PLAB2は外国の大学を卒業した医師が受ける英国の医師国家試験で、IELTS 7.5 (各最低7)・PLAB1の筆記試験に合格した後に、PLAB2の受験ができる*。 PLAB2では、コミュニケーション能力、医学的・社会的マネジメント能力、そして実技が試される。英国医学生の身体診察・医療面接試験にマネジメントを加えたような試験だ。PLAB1の勉強は学生時代を彷彿とさせるものだったが、PLAB2の勉強は実際に働く上で非常に役立つコミュニケーションのあれこれを学ぶ良い機会になった。 制限時間内に医学的に必要な情報を得るのはもちろん、患者さん(役の役者さん)がこぼすヒントを拾いながら、気がかりやライフスタイルも勘案して方針を相談しながら決めることが標準であるところに、家庭医制度の浸透した国の医療を見た。怒った人、不要で有害な検査を強く要求する人、あまり多くを語らない人や治療を拒否する人への対応なども学んだのだが、これらの知識なく場当たり的に働いていた頃を思い出して真っ青になる。 2. 1回目の挑戦 PLAB1は2020年3月に受験して、合格した。合格してすぐにPLAB2の予約をして、右も左もわからない状況から、手探りにネットで情報を集めた(残念ながらPLAB2向けの教科書は売っていない)。寮生のインド出身の友達にAspireという予備校の「ノート」(過去問集のようなものをPLAB界隈ではnotesという)をもらって、それとYoutubeの動画で勉強をして、時々ネットで知り合った受験生とオンラインで練習をしていた。 パンデミックのため予定がキャンセル→1ヶ月後に予約、という予期しない変更があったけど、大体5月から8月は1日1-2時間程度、8月から試験(9月)までの1ヶ月ははほぼ1日中勉強という感じだった。 一度目は残念ながら3点足りず不合格だった。 3. 失敗の理由 敗因は、(1)塾に行かなかったこと、(2)マネジメントを甘く見ていたこと、(3)練習不足、そして(4)悪運 だと思う。 3-1.予備校 Facebookのグループを見ていると、PLAB2準備コース(2-3週間にわたる塾みたいなもの)に参加した後に最低1ヶ月の自習を勧める人が多い印象だった。受験生の多くは、仕事を休んで、英語の練習も兼ねて半年くらいマンチェスターやロンドンに住んで通塾・受験をする人が多いようだ。ちょうどパンデミックが始まったばかりで、英国人がやっていると思われる予備校や模試は新規受付を中止していた。訛りの強い英語と文法的間違いの多い教科書で学ぶと英語力が落ちてしまいそうだという警戒があって、ピンとくる予備校がなかったので、独学を選んでしまった。ちなみに、<2回目の挑戦>に記載の予備校へ行った時は、授業後の自習期間6週間〜8週間が一番多いグループで、わずかながら2〜4週間の人もいた。後述するように、予備校は必ずしも必要ではないと考えているが、独学するにしても外せないポイントを押さえつつ方向性の確認のために何度か模試を受けるのが良いと思う。 3-2.マネジメント マネジメントを甘く見ていた。医学生向けのTHE OSCE RIVISION GUIDEで勉強していたこと(問診や身体診察についてはよくまとまった本だがPLAB向けではない)、感じよく親身になって話せばそれで受かる試験だというネットの嘘を信じてしまったせいもある。対人スキル、問診力に加えてマネジメント(医学的・社会的)も三大評価項目の一つなので、絶対に甘く見てはいけなかったのに、独学の落とし穴でそれに気がつけなかった。 Interpersonal Skillsについては、Dr Aman Aroraの1日コミュニケーションコース(オンライン)を受講したのだけれど、これもまたInterpersonal Skillsを重要視しすぎてマネジメントが疎かになる原因となったと思う。 3-3.練習不足 練習が圧倒的に足りなかった。時々一緒に練習していたエジプト人のお医者さんも予備校に行ってない人で、二人とも何が大事なのかわかっていなかった(彼女も落ちた)。PLAB2は3人に1人が落ちる試験なのに英語力にあぐらをかいて練習を甘く見ていた。 3-4.運が悪かった パンデミックが始まってからは、16ステーション中だいたい10ステーション+最低点以上を取れば合格、ということになっている。その日ごとに合格点や必要なステーションの数は変化するし、新規出題のステーションについては受験生の様子を伺うために結果にカウントされない。私の場合は点数にカウントされるのは13ステーションだった。返ってきた結果をみて、うまくできたと思われるステーションたちは実は新規出題で結果にカウントされないものだったと知った。あれがカウントされていれば合格したかもしれないのにとがっかりした。 4. 2回目の挑戦 心が折れてしまって、立ち直るのに時間がかかった。でも同じ轍は踏むまいとすがる思いで評判のいいコモンステーションというアカデミーに登録をした。 コモンステーション(CS)に対する不満は尽きない(以下CSへの悪口なので興味がない人は読み飛ばして欲しい)。何があっても絶対に返金されないお金を払った後に、不必要な多くの個人情報を抜き取られそれへの権利を放棄するという誓約書にサインさせられる。授業開始の数日前に「パンデミックのため授業は全てオンラインへ移行する。これは昨日決定した。」と講師から連絡があるのだが、訛りの強い英語で捲し立てるように話され、反論は一切許されない。Interpersonal Skillsを教えている講師とは思えない横暴である。実はパンデミックが始まってからずっとオンライン授業なのに、それを隠蔽している(CS運営の宿舎に泊まる人を確保するためだと思う)。同級生の中には、インドから高額な優先ビザで隔離期間を経てやってきて授業前日にオンライン移行を告げられた人や、in-person courseと聞かされていたからここを選んだ人、本国にコンピューターを置いてきてしまったためオンラインコースをスマホの小さい画面で受けなくてはならなかった人などがいて、皆強い不満を持っていた。授業は9時に始まり19時に終わるはずなのに絶対に21時までかかる、暴言・個人への集中攻撃がひどい、などの理由でかなり心身に悪影響だった。知り合いはパニック発作が出たといっていた。質問に答えられない受講生には、「タリバンにお前を殺させる」「今すぐタリバンをお前の元に派遣する、なぶり殺しにさせる」みたいに怒鳴るんだけど、アフガニスタンで同胞が殺されているのにそんな冗談が言えるんだなとびっくりした。シングルマザーやゲイの人々も我々と同じ人間なので同じように扱わなければならない、という話を何十分もかけて説明する様子にカルチャーショックも大きかった(講師や受講生の多くはムスリム。試験で模擬患者さんが性的指向を明らかにすると準備のできていないムスリムはあからさまに顔をしかめて落第するそうで、そのための数十分だったのだろう)。ムスリムの国の中にはゲイだと死刑になる国があることは知っていたけど、その雰囲気に直接触れるのはこれが初めてで、本当にしんどかった。 マネキンを使った実技の授業で予備校に行くことがあったのだが、それもまた非常に苦痛だった。Hammersmith & Circle line の最終駅まで、片道2時間以上かけて9時に間に合うように到着したのに授業は11時まで始まらないし、運営のスタッフが信じられないくらい無礼だった。日本人だからそう感じるのかと思ったが、出身地にかかわらずスタッフの無礼さに怒っている人をたくさん見た。しまいには最近のケース80問を(基準は不明だが)選択的に受験生に渡していることが判明して、優しいインド人のクラスメイトがPDFをくれたが講師への不信感と嫌悪はこの上ないレベルに達した。 また2回模試が実施されるのだが、講師の質が悪く試験の1週間前なのにできる点を全くacknowledgeしないで出来なかったことだけを並べ立てるような模擬患者(元受験生)や、スマホを見ていてこちらに集中していなかったくせにフィードバックで「アイコンタクトがない」というような模擬患者(元受験生)がいて、これを理由に(‘demoralising’)同級生の何人かは2回ある模試のうち1回しか行かなかったと言っていた。 フェイスブックでは時々CSへの批判を見かけるが、翌日には削除されている。どうもBlackmailが常套手段のようで、個人情報を多く握られている手前、受講生は削除せざるをえないようだ。唯一の利点とも言えるnotesは、全ての過去問が手に入る一方で(問題の再現性がかなり高い)、マネジメントがとても長いので、何が大事なのか自分で考えて「まとめ付箋」みたいな要点チェックリストを300ケースに作る必要がある。ちなみにこれだけ嫌な思いをしても、CS出身者の合格率はクラスメイトを見ていると50%切るくらいなので、これを読んだ人たちには是非とも別の予備校を選んで欲しい。 ともあれ、CSで過去問集のようなものを手に入れたので、あとはひたすらブラジル人の友達と練習をした。BTS 11時-2時, 5時-8/9時というのがいつものスケジュールで(ブラジル時間に合わせてスカイプ)、毎日6-7時間一緒に朝から晩まで練習をした。お昼休憩の3時間と夕食後の1時間を過去問を読み進める時間に充てた。勉強期間は12月の試験まで、約5週間だった。 5. 合格の理由 何が大事なのかわかっている友達とひたすら練習したのが良かったと思う。 一緒に練習していた3人のうち2人は一度試験に落ちた人たちで、皆勝手がわかっていた。私たちは実際の8分ではなく7分で練習した。練習の時はいつもPLAB2タイマーを使っていたので、本番のスタート音もとても馴染みあるものだったし、「いつも7分で終わらせていたので8分あれば大丈夫」と心に余裕があった。自信満々、というわけではなかったけれど、それなりに落ち着いて試験に臨めたと思う。 1回目でうまくできなかったマネジメントは、2回目に向けて、Diagnosis, Senior,…