ビザが下りないときに役立つこと

Tier 5 Youth Mobility Scheme (YMS)からTier 2 Skiller Worker VISAへの切り替えに8ヶ月かかった話はこのブログで散々嘆いていたが、今後同じ目に遭う人がいるかもしれないので、ビザ発行に役立ったと思われることを書いておきたい。

私は、Tier 5があと11ヶ月分ほど残っているところで、Tier 2へイギリス国内から切り替え申請をした。申請は顔写真の撮影やパスポートの提出も含めて全てオンラインで行った。(全てオンラインではなく窓口に行った方が早い?という噂も目にしたので、噂にすぎないが、可能なら窓口での提出を選ぶのがいいかもしれない。)プライオリティ料金 £400 も払った。

病院には申請翌日にはホームオフィスから内々に労働許可が降りていたので、Tier 2を待ちながらも働くことはできて、結局8ヶ月もの間、労働ビザなしで労働していた。(Tier 5 YMSは私が渡英してからルール変更があったようで、私が渡英する際の条件には No Dr ーただしnon training jobなら可ーと書いてあるのだが、渡英後からは training/non-training jobに関わらず医師としても働けることになっていて、その辺のこともはっきりしなかった。)

1 Home Officeに電話する

私のビザが発行されなかった8ヶ月間、何度もHome Officeの職員と話すことを試みたのだが、無駄だった。自動音声に従って自分の状況を入力していくと、結局「ウクライナのクライシスにより難民が優先的にビザの発給を受けており、全体的にビザ発行が遅れている。今のあなたの状況では特に我々ができることはない。ビザがおりるまで待つように。」という自動音声で勝手に電話がきれてしまい繋がらない状況だった。

自動音声に繋がらないような番号を選んでもみたのだが、当然のことながら、繋がった先の職員には「それは私の仕事ではないので適切な番号を入力してください」と全く対応してもらえなかった。

電話料金がかかる電話番号もあるのだが、そちらにかけることも無益な労苦だった。

2 UKVI NHSチームにメールする

同じく移民の医師に聞くと、医師のビザ問題を扱っているとかいうホームオフィスの一部署の非公開のメールアドレス(!) を教えてもらえた。藁にもすがる思いでそこにメールしたが、We have requested an update from the caseworking team. Once they respond to us, we will update you. と言われて終わった。役に立ったとは思えないが、私のように藁にもすがりたい人は試してみてもいいかもしれない:UKVINHSTeam@homeoffice.gov.uk

3 Complaints をかく

このページから2回くらいcomplaintsを書いてみたが返事なしだった。

4 Members of Parliament (MP) にお願いする

家族の結婚式もお葬式も参加できなかったのだと地元のMPに泣きついてみた。私の場合はこれが功を奏したと思う。

友人は、MP(特にToryの)は選挙権のない移民は助けても得票につながらず彼らの利益にならないので多分助けてくれない、と言っていたが、私の住んでいるところのMPはお願いすると秘書のKhanさんが大変親切に対応してくださった。最初は「ビザは時間がかかるから気長に待ちましょう」みたいなつれない返事だったが、その言葉の裏でちゃんとホームオフィスとコンタクトをとってくれていたようだ。お願いしてから22日後にビザが降りた。

話が少し逸れるが、息子の自閉症の診断に時間がかかっており(NHSでの専門医による診察の待ち時間は1年以上だったりする)その関係で不登校の息子が障害者支援に特化した特別な学校に通えず困っている、という母親にもGPが「我々でできることはすでにやっているが残念ながら待ち時間等は我々のコントロールの範囲外なのでどうにもならない。MPに相談しては」とアドバイスしていて、MPはなんでも屋みたいな側面があるんだなと思った。

5 Complaintsをかく

ビザが降りた後に上記のウェブサイトから再度 complaintsを書いた。初めは無碍にされたのだが、めげずにもう一度complaintsをかくと、期限の20営業日を大幅にすぎた頃に謝罪のメールとPriority料金の400ポンドが返ってきた。一度ダメでも、絶対にホームオフィスがおかしいという確信があるなら、諦めないで何度かcomplaintsを書いてみるといいと思う。

6 その他

イギリスのビザ申請では、過去10年分の海外渡航歴を書く必要があるので、海外旅行が好きな人は全部記録しておくと楽かもしれない。

それからビザ申請でも運転免許申請でも住居の申し込みでも、過去2-5年の間に住んだ家の住所を問われるので、昔住んだ家の住所も記録しておくと良いと思う。

ちなみにビザは遡って発行されることはなく、Tier 2 なしで働いていた8ヶ月は Tier 2 にカウントされない。なので、永住権獲得まであと4年のはずなのに、5年働かなくてはならなくなった。

Author: しら雲

An expert of the apricot grove

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